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鈴の音情報局blog

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CDMA系とLTE系の綱引き

1.2Gbpsの「LTE-A」から“ツイートする木”まで――技術力を披露するEricsson
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1002/19/news065.html


CDMAとLTEが綱引き状態になっている。
それはCDMAの技術を要するクアルコムとLTEの技術を要するエリクソンの闘いともいえる。
お互いそれぞれの特許を持っているだけに特許料収入に直結するので市場がどちらに転ぶかは大きな問題だ。

なのでLTE系が速度をアピールし始めると必ず同レベルのCDMA系がニュースに登場する。

CDMA系は良く出来た技術で実際のところLTEと比べて電波の使用効率はそれほど悪くない。
LTEになっても使用効率的には多少上がる程度だ。

それでもLTEがドコモなどに推されているのは大きく二点のポイントがある。
一つ目はUWA(ウルトラワイドバンド)を前提として現れた技術であり、広帯域化に向いている。
現状のCDMAでは基本的には20MHz幅がいっぱいいっぱいだ。

LTE側のFDMAの技術では広帯域化がCDMAに比べて非常に容易で3.9Gと4Gの処理も一つで賄える。
3Gと3.9Gの同居に比べて端末もシンプルに作ることが出来る。

二つ目は接続処理などのネゴシエーションの高速化。
CDMAは一定の情報を受信して並べ替えなどを経た上でやっと一塊のデータにできるので一定以上の
レイテンシが必ず発生する。つまりは通信の冒頭で大きな待ちがある。
FDMAは規格がCDMAのように細切れデータにせず単純なのでレイテンシが非常に短く出来る。
要はレスポンスがいい。

これからの高速化の時代にこのレスポンスの良さは非常に魅力だ。
LTE時代にはCDMA時代には難しそうだった格闘アクションもののゲームが有線ブロードバンド並みの
感覚でプレイできるかもしれない。上級になれば技のコマンド打ちがコンマ1秒差で優劣が決まる
のでベンチマークとして非常に分かりやすい指標になるかも知れない。
そこでの快適さが認められたのなら他でも十分快適であることは証明されたようなものだろう。

一方CDMA系は一年でも長くLTE化のシフトを遅らせるのが至上命題だ。
国内ではソフトバンクが唯一その立場をとることになる。

勿論対抗製品としての基地局はどんどん出て来る。
しかし現状のソフトバンクの基地局ではそれに対応できるのはマイナーな1.5GHz帯のものがメインと
なる。2GHz帯では都心部と一部の地方都市程度しか整備は無理だろう。
今現在ソフトバンクでハイスピードエリアでない地域の2GHz帯は旧タイプの基地局で対応できない
でいるか、他の事情で入れ替え不可能だと考えたほうがいい。

LTEは実際にサービスを開始しているとはいえ稼動基地局数はまだ知れている。
何かあっても方向転換はすぐ可能だ。

しかしCDMA系は稼動基地局数は半端じゃない。
新型の基地局が稼動しているところはソフトだけ入れ替えれば対応可能というところも増えて消え入るだろう。
物理工事がない分、昔みたいな工事費用はかからないが、基地局メーカーは入れ替えるソフトの
ライセンス料で儲ける構造にしているに違いない。キャリアもそうほいほい新しい規格が出てきたからと
いって入れ替えていては無駄が出来るばかりでどこかで割りきりが必要になってきている。

実際にユーザーの立場になってみれば高速化より混雑を減らしてくれという意見のほうが大半なので
単純に高速化だけしても多くのユーザーが端末を買い換えないかぎり効果はでない。
仕方がないので基地局を増やして不可分散というお金にならない基地局設備を増やすことになる。

今のCDMA系の苦悩はこんな状態の気がする。
ドコモもKDDIも高速化の手を緩めたのはそんなところではないかと思う。
不必要な設備投資は避けるべきなので当然の判断といえるだろう。

CDMA系のソフトバンクは1.5GHz帯の基地局の打ち方を注意深く眺めていく必要がある。
とりあえず4月を待つしかない。
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  1. 2010/02/24(水) 19:37:50|
  2. 携帯
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

SBは元Qの松本さんが噛んでいる以上、そう簡単にLTEはやらせてもらえないだろうと思ってます。
ギリギリまでCDMAで引っ張られ続け、ようやく解放されたときにはドコモとKDDIのLTE設備投資が一段落ついた頃だったりして。

高速化の手を緩めたとはいえ、結局はやらざるを得ないんでしょうね。
高速化より混雑解消の意見が出ても、CDMAの呪縛から逃れられない限り改善の見込みは厳しいでしょうから。
  1. URL |
  2. 2010/02/24(水) 23:11:08 |
  3. missaile #-
  4. [ 編集]

ソフトバンクモバイルが3G網を拡張――メインベンダーにエリクソンを選定
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1002/25/news020.html

既存網の一部がDC-HSPA化するようなのでこれは2GHzだと思うのですが、LTEにも対応する基地局だそうですね。

DC-HSPAを2GHz帯でやられたら1.5GHzの立場は…
  1. URL |
  2. 2010/02/25(木) 16:53:19 |
  3. hatchet #-
  4. [ 編集]

>missaileさん
確かに松本さん絡みの影響だとソフトバンク的には辛いですね。
さらに1.5GHz帯すら整備がままならない状態だと松本さんを抜きにしてもやる気があるのか
怪しいところも感じたりします。

>hatchetさん
RBS6000を調べてみましたが比較的大型鉄塔などの基地局用ですね。
建物の屋上でもいけるのかもしれないですが。
しかしコン柱などの小型局を整備する気配がここからは伺えないのですが、
これは本当にやる気なのか、それともデモンストレーション用のフェイクなのか・・・。
  1. URL |
  2. 2010/02/27(土) 02:37:10 |
  3. #GpEwlVdw
  4. [ 編集]

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