鈴の音情報局blog

携帯関連の将来や最新の技術情報や業界の行く末などを適当に綴るblogです。 内容の信憑性は?余り信じない方がいいと思います。
本家の鈴の音情報局はこちら→http://suzusuzu.dip.jp:8800/
スマホ・携帯端末アクセス[ランキング][アクセスシェア(グラフ)] (毎年10/1にログをクリア)

Android OとAndroid Goは、Androidの現状の問題を解決する二つの大きな進化をもたらす

Google I/O 2017で発表されたAndroid Go、Android Oと絡めながら、その存在意義などを考えていきたいと思います。

Android Goは、超低価格スマホ用の軽量版Android ~ TechCrunch
現在世界中で20億台以上のAndroid端末が使われている。Googleは次の20億のことを考えている。それを実現するためにGoogleは新しいプロジェクト、Android Goを立ち上げた。Androidの次期バージョン(Android O)の軽量版でPlay Storeのアプリに最適化されている。
プロジェクトの焦点は、非常に低機能な端末、通信環境に制限のあるユーザー、および多言語対応だ。そしてこのOSはメモリーが1 GB以下の端末でも動く。Play Storeではこうした低価格端末で動作するアプリに焦点を当てていく予定だ。

1GBメモリでもサクサク動く軽量版Android OS「Android Go」が登場 ~ GIGAZINE
Googleが開発者会議「Google I/O 2017」で軽量版Android OS「Android Go」を発表しました。Android Goは低スペックスマートフォン+貧弱なモバイル回線環境でもサクサクAndroidを使えるように設計されたカスタムOSで、専用のアプリも用意される予定です。

「Android O」についてGoogle I/Oで新たにわかったことまとめ! ~ GIZMODO

Google、次期OS「Android O」のパブリックβを配布 メモリ1GB以下の「Android Go」も ~ IT Media Mobile
より多くのユーザーにAndroid端末を使ってもらう取り組みとして、メモリが1GB以下のローエンド端末「Android Go」も2018年に導入する。
Android GoのOSには「Android O」を搭載する。また、「YouTube Go」「Chrome」「Gboard(Googleの入力アプリ)」といった、メモリ・容量・データ通信量の少ないアプリを対応させ、Google Playでもこれらのアプリを推奨する。

Android Oが期待されていたのは間違いのないことで、私も今回の目玉だと思っていました。
その期待に沿うべく現れたのが、ソースコードの管理領域の切り分けの変更でした。
ハードウエアに関係する部分以外はほぼGoogleが管理するようになります。

メーカーはカーネルとAndroid OSのよりハードに近い下層部に限り変更を許され、
Android OS本体はGoogleに全てお任せの状態になります。
これは恐らくDalvik VMがARTに変わった以上の大きな変化と言っていいでしょう。
メディア陣営の騒ぎはそれほど大きくありませんが、早期にOSのアップデートが可能と
いうことが相対的に売りになっていたiOSの牙城を大きく切り崩す変更になっているからです。

私の発想だともっとメディア陣は騒ぐべきだし、いろんな角度の解説が有ってしかるべきだと
思っています。ここの先行きをしっかり見通して解説できるライター氏やメディアが本物の
ジャーナリスト&ジャーナルなのではないかなと思っています。

というわけで該当諸氏、間違いが含まれてもいいから勇気をもって是非。


私はAndroid Oの変更はこれだけでも十分満足していました。
しかしそこはやはりGoogle、それだけでは済ませてきませんでした。

私にとってもっと大きなトピックスはAndroid Goです。
肥大をを続け、RAM 2GBの端末でももうギリギリだと私に認識させている現状のAndroid OSですが、
この期に及んでRAM 512MB~1GBにスポットを当てたOSを作ってくるとは思ってもみませんでした。

しかしRAMの価格やチーププロセッサの底上げは実際にはハイエンドほどの進化は進んでおらず、
むしろハイエンドばかりを見すぎているのではないかと、私の中では不安と怒りに近い思いがずっと
何処かに有ったのも事実です。

そこへGoogleがAndroid Goを発表、私はソースの管理の切り分けの喜びを吹っ飛ばす勢いで驚かせ
てくれました。さっさと寝たかったので最低限で作っていたの記事をまた追加編集させられる羽目に。


私は先日「Android OSの新バージョンに対して徐々に興味が薄れつつある件」なんて記事を
書きましたが、まさしくもう今後は肥大化しつつ快適化の為や豪華に飾るための機能が増えていく
だけの退屈なバージョンアップに収束していくだけで、それを支えるプロセッサの進化を口を開けて
待っているだけの日々になると思っていたからこそ書いた記事でした。

しかしGoogleはそれを見事に裏切ってきた。
まさかのAndroid Goだったというわけです。

Googleは廉価巻末をもとより無視していたわけではありません。
Google CEOのピチャイ氏はインド出身、それだけに国民の多くは低所得層だという問題を自分の
祖国の問題としてきちんと認識しています。

だからこそきちんとそういった層まで届く端末が必要だと認識ていいました。
そこで出てきたのはAndroid One。

それは一定の成功は収めたと思います。
しかし問題がないわけではありませんでした。

それはプロセッサは画面など、様々な部分で仕様が決められており、ほぼGoogleの設計通りに
組まないといけないというものでした。Googleもある意味実験OSだと割り切っていたと思います
ので、それはそれで成果だったのだと思います。

現実にAndroid One以降の廉価端末の流れは間違いなく変わったのをインド市場の観察で
確認していますから。しかも国内でもAndroid Oneの端末が発売される始末。
やっぱり軽量OSは望まれるのです。

軽量OSは以前から何度となく試みがあり、一番メジャーなところではWindows CE辺りでは
ないでしょうか。これ以前にもUNIXを実装しようとしたりなど、色んな試みは有ったと思います。
でも商業ベースで本格的にモバイル端末にターゲットを当てて軽量OSを本格的に出して
きたのは私の中ではCEが初めてだったという認識です。

このWindows CEは一定の成功は収めたと思っています。
そしてその開発のきっかけになったのは日本でのZaurus(SHARP!!!)の大成功が源流になったと考えています。
その成功がその後にPalmOSを載せたCLIE(SONY)やMobilegear(NEC)等、Zaurusの成功が
他社にも大きな波及効果を及ぼしました。その先に続いたのがWindows CEと認識しています。

またHP95LX/HP100LX/HP200LXといった電池で動く、手のひらサイズのMS-DOS機も世界的に
支持されており、チープな仕様で動作する、持ち運べるコンパクト機というものは長らく支持され
続けてきました。

だれ?
スマートホンの源流はiPod/iPhone等と言ってるのは?


まあそれはそれとして、ハイエンド向けにだけ進化し続けるAndroid OSを複雑な気持ちで
見つめてきていたのですが、私にとってAndroid Goは待ちに待っていたものです。


ただし、Googleがこれをどういう活用し方を考えているのかが未知数。

色んな記事を見ていると、

 ・512MB~1GB以下の端末向けの軽いOS
 ・データセーバー機能で最小限の通信する(オフライン状態での利用もしやすくする)
 ・10MB程度までのAndroid Go専用アプリを作成する

程度のことは分かりましたが、ただGoogleがAndroid Goをどんな運用をするのか未知数です。
GoogleはAndroid Goを新興国向けを最大の目的に掲げていることは分かります。
現状ではそれ以外の国向けにどう持っていくのかやGo向けアプリ以外のアプリは使えるのか等、
気になることが多くあります。

またRAMが1.5GBや2GB搭載した端末にAndroid Goを入れることは出来るのか。
RAMが2GB有ってAndroid Goならハイエンド並みに快適な環境になると思われますし、
可能性として残っていれば嬉しいです。

Android OSはとにかくメモリ不足についてはものすごく厳しいOSです。
メモリが足らないと、エラーを出すことはまずありませんが、ガーベージコレクション(GC)に
入ってしまい、10秒待たされた、30秒待たされた、固まった(5分で待たされたらそう感じる)等、
RAMやアプリ領域のストレージに関してのメモリ不足が出ると、急激に遅く感じられます。

逆にRAMやアプリ領域のメモリが足りていると、少々遅いプロセッサであっても、十分使えると
感じさせられる使い勝手を味わえます。AndroidがCPUパワーを食い、遅いと言われる事が
有りますが、その多くは誤った認識で、メモリ不足によるGCが遅い最大の理由だったのです。

このGCさえ回避できれば少々遅いプロセッサであってもAndroid OSは使い物になります。

旧端末で言えば、Xpeira GX(Snapdragon S4 / MSM8960 / Dual Krait)クラスのプロセッサで十分です。
Dual KraitはCortex-A15×2コアと同世代でほぼ似たような性能だと言えます。

今風のプロセッサで考えると以下の通りかなと私は考えています。

  ・Snapdragon 400 (MSM8926 / Cortex-A7×4)
  ・Snapdragon 210 (MSM8909 / Cortex-A7×4)
  ・Snapdragon 410 (MSM8916 / Cortex-A53×4)
  ・MT6732 / Cortex-A53×4
  ・Kirin 620 / Cortex-A53×8

今現在では新規端末でCortex-A53×4以下のプロセッサを搭載した端末を探すのはまず難しい
状況ですので、プロセッサ的にはもう困ることはないでしょう。

廉価端末でメジャーだったMT6732やSnapdragon 410(MSM8916)辺りをベースに、RAM 1GBも
積めば日々十分に使える端末になるということです。


ではそういった端末はどの辺りのレートになるのか。
そこ大事ですよね。

ZenFone 2 Laser(Qualcomm Snapdragon 410/メモリ 2GB)16GBが現在アマゾンで15,065円でした。
ここからRAM 1GBに減らしてもいいのですから、コスト的な余裕がさらに生まれます。
他で言えばarrows M03がプロセッサやメモリが全く同じ仕様で、アマゾンで3万円程度。

このクラスが国内標準とするとSnapdragon 410+RAM 1~2GB、ストレージ16GBの端末で、
15000円~30000円程度の端末が国内ではAndroid Goの主戦場と言っていいかもしれませんね。
Googleが日本でも使えるようにしてくれればの話ですけど。

Goが日本で出れば、端末が壊れた・落とした時の緊急端末や、割り切って持つスタイルの
使い方など、そういった端末はもう3万円以上払う必要がなくなっていくだろうと思います。


あとはGoogleがAndroid Goをどうもっていくのか。
私は新興国向けだけではなく、広く廉価端末向けとして、より安価な端末を広く使ってもらえる
ようにしてほしいなと思います。そうすればGo向けアプリも潤沢に開発されると思います。
アプリの開発は、それなりのベースが無ければできませんので、そういった地盤を固める
ことも考えると新興国のみに限らない方が、いいのではないかと考えています。


過去にはWindows CEやPalm OS等、色んなモバイル向けOSが出てきました。
数年前にはFirefox OSやTIZEN等、WEBブラウザ系OSが廉価端末向けに名乗りを上げましたが、
結局Androidが既に確固たる市場を取ってしまった上にろくに端末が出てこなかったこともあり、
ほぼ消えてなくなってしまいました。

Android Goは、Android OSと互換性を持ちながらも廉価路線で端末を開発でき、
しかもプラットフォームはAndroid端末のままでいいので同じプラットフォームで二種類の端末を
発売することも可能です。

そういった意味ではメーカー側もコストダウンがしやすく、Firefox OSやTIZENのように、
プラットフォームはAndroidと共通なのに、1ボタン仕様という独自性の為だけにAndroidとは
そのままでは端末を共用出来ないという無駄も存在しません。

同じ端末に流し込むOSを変えるだけで、動作するOSを変更できるというメリットは非常に大きいです。
賢い端末メーカーは、早期に動き始めると思います。
一旦名前を売ってしまえば、売り場も確保できますし、後続者故の色んな苦労が省けますしね。

うまくいけば売れ残り端末の再生用OSという使い方もできるかも?
今後どう発展するかは分かりませんが、夢のある発表だなと私は感じました。

関連記事
  1. 2017/05/19(金) 17:47:39|
  2. 携帯
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
<<【Kantar Worldpanel】混迷するAndroidとiOSの比率、どっちつかずの五分五分の状態に突入も日本ではAndroidが数字を押し返す状況 | ホーム | よりエントリーレベル向けで購入しやすいAndroid GOをリリース、RAMが512MB〜1GBの軽量端末向けに・・・開発言語Kotlinを正式サポート・・・Google I/O 2017 #google #io17>>

コメント

誤:いろんな角度の開設が
正:いろんな角度の解説が

誤:ガーベージコレクション(GB)に
正:ガーベージコレクション(GC)に

設計制限が厳しい軽量版のAndorid O はAndroid Go の布石だったと言えるのでしょうね。
気になるのは、何が制限されて何ができるのか。
  1. URL |
  2. 2017/05/19(金) 21:55:01 |
  3. 9SUXEN #22s72cIM
  4. [ 編集]

どのレベルの端末でさっくり動くのだろうか?
XperiaならarcとかのGB搭載機レベルかacro HDとかのICS搭載機レベルぐらいか
  1. URL |
  2. 2017/05/20(土) 07:53:10 |
  3. Nexus7持ち #-
  4. [ 編集]

>9SUXENさん
設計制限の厳しさは、Android Go向けというよりも、ソースコードをGoogle側の
制御下に置くことが原因のように思います。そのおかげでAndroid Goもやりやすく
なったのかもしませんが、副産物的な効果かなって気がします。

>Nexus7持ちさん
実物を触ったわけではありませんが、MashmallowやNougatを触った実感から思うのは、
Android Oもそれらと実行コードの重さ的にはほぼ変化が無いと思っています。
なのでCPU能力から言うと、Cortex-A9×2コア程度の能力が有れば取り敢えずは
問題はないのかなと思いますので、acro HD程度の能力が有ればひとまず通常の
操作は問題ないのではと思います。
メモリ不足さえ起きなければそんなプロセッサでもそこそこ動くだろうと思いますので、
かなりチープな端末でも及第点が出そうですね。
実際の端末ではCortex-A7×4辺りが現実的じゃないかなと思います。
  1. URL |
  2. 2017/05/20(土) 16:16:02 |
  3. 鈴 #GpEwlVdw
  4. [ 編集]

OSを軽量にするから、アプリデベロッパーもGo版のアプリを作ってねと言ってますね。
・通信量を減らす
・メモリーの使用量を減らす
・オフライン環境への最適化
等など...

通常版Android向けのアプリがGoから見えるのかわかりませんが、
通常版Android向けのアプリをインストールして、
「おっせーつかえねー どこが軽量なんだ!Androidは使えない...」

「機能が少なくて使えないアプリが多いAndroidは使えない...」
という声が聞こえる未来が...

旧端末をサポートするために、軽量版のOSを出そうとしたAppleと
http://suzunonejh.blog15.fc2.com/blog-entry-5958.html
新たに貧弱なハードをサポートするGoogle。攻なのか守りなのか。

どうせなら、ユーザーの意志で、古いAndroid端末に強制的に突っ込めるようにしてくれたら良いのにとは思う(遊びたいだけ)。
  1. URL |
  2. 2017/05/20(土) 18:11:12 |
  3. こっそり #mQop/nM.
  4. [ 編集]

Xperia SX(SO-05D)にインストールが出来れば…
  1. URL |
  2. 2017/05/20(土) 18:54:28 |
  3. 小型スマートフォン支持派 #CpIC6S76
  4. [ 編集]

>こっそりさん
いや・・・実は使い込んでみればわかりますが、Androidは通常のAPI以外にも相当不必要な
機能がてんこ盛り入っています。VPNや余計なセキュリティーの機能、普段からほぼ使わない
デバイスのドライバーまで、削ればOSの容量が半分以下に削れるんじゃないのかなと思える程、
OS容量は膨れ上がっているのです。
私はずっとそれらを削った軽量版を作れば必ず需要は有ると思っていました。
というか、私個人の需要でもあったんですよね。

Googleはあと10億というパイを取りに行くための戦略的軽量化ですけど、
アップルの場合は追い込まれて旧端末を生かす為の・・・ですから、同じ軽量化でも全く意味が
違うんですよね。しかも現状で実際に動いたのはGoogle側だけですし。


>小型スマートフォン支持派さん
ソニーが後継を出さない以上、GXよりもSXの方が需要が有りそうですね。
出来たらメインストリーム上に有るような端末よりも、そういったニッチ需要の貴重な端末の
延命措置にも利用してほしいなと思います。
  1. URL |
  2. 2017/05/20(土) 20:40:52 |
  3. 鈴 #GpEwlVdw
  4. [ 編集]

コメントの投稿(投稿時には必ず何らかの名前を付けてください)


管理者にだけ表示を許可する

(名前を入れないとクリックできません)

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://suzunonejh.blog15.fc2.com/tb.php/7229-54fed615
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

最近の記事

機能リンク

最近のコメント

カテゴリー

ブログ内検索

ブログリンク

RSSフィード

QRコード

QR

月別アーカイブ



メールフォーム

お問い合わせ・ご質問はこちらから。

名前:
メール:
件名:
本文:

suzunone.m(あっと)gmail.com に
直メでもOKです。