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有機ELの量産に不安、「やっぱり安くて安心の液晶だね」と考えるメーカーが増えている状況に

有機ELスマホが足踏み?パネル品質に難も ~ 日本経済新聞
スマートフォン(スマホ)のディスプレーに搭載が進む有機ELパネルが足踏みを始めている。中国スマホメーカーの成長株、OPPO(オッポ)が全機種に有機ELを搭載する方針を撤回し、液晶パネルを大量発注。スマホメーカーの中で液晶を再評価する声も強まっている。次世代ディスプレーと期待される有機ELに急拡大のひずみが表れている。

今年発売以降の端末で新たに期待されている有機ELパネルですが、ここにきて急激に
ブレーキがかかっているようです。結局液晶に揺り戻す結果になりそうな雰囲気に。

既に何度か採用機種が出たり出なかったりしながら、今年に有機ELが本格的に採用機種が
増えると思われていました。時期iPhoneでも採用されるという噂も大きく期待を抱かせる
要因でした。

しかし結局は今まで通り、有機ELの量産の難しさのせいか、本格採用にはまだ問題が
有りそうな話が出てきました。どのメーカーも主力機種の売りにしたいのはやまやまですが、
もし主力機種に採用して、トラブルが起こってしまえばとんでもない損失に繋がります。
次期iPhoneでも一番ハイエンドだけとか消極的な噂が主流となっているのはその為でしょう。


ただ私は有機ELには大して期待していません。
パネルの値段が高いことも有りますが、有機ELが遅れに遅れまくってきた過程で、液晶の
技術を煮詰める時間が何年も、何十年も延長されており、欠点とされてきたものが、
ほとんど解消されてしまっているからです。

確かに言われてみれば鮮やかできれいな有機ELよりも、並べて比べなければ大して遜色を
感じず、しかも安価で高い解像度も既に出せている液晶を置き換える力は、有機ELには
もう無いと考えているからです。

世の中は4Kに意識が移り、去年はこの4Kを聞かない日が無いぐらいの時期も有りました。
最近ではテレビ業界では8Kなんて言葉も出てきております。有機ELがそこに追いつくのは
いつの日でしょうか。それが既に液晶ベースではどんどんと進化に追いついていっています。

有機ELが必要な時期に必要とされる数を用意できるとは私は思っていません。
なので「有機EL」「有機EL」と常に期待だけ抱かれながら、最後まで液晶を置き換える技術に
なれないままになるだろうと私は考えています。つまり有機ELは主流にはなり得ない。
この辺り、日本のメーカーがスパッと切り捨てたのは英断だったということになるだろうと
私は考えています。

実際、ここまで頑張って結局液晶が安い速い旨いを達成しているのですから、もう有機ELの
出番じゃないでしょう。

ただしiPhoneにだけは有機ELは芽が有るかもとは思っています。
理由はiPhoneはAndroidのハイエンド端末と比較すると低解像度の画面を利用しているからです。
Androidはその時の最高の技術を詰め込まないとハイエンドとしての競争には参加権が得られず、
とにかく最高の技術のパネルを要求することが少なくありません。

しかしiPhoneは一定の世代ごとに表示パネルの解像度が決定され、iPhone 7や恐らく次期iPhone
でもiPhone 6シリーズで決定した解像度の表示パネルになると考えられます。

つまりAndroidの世界に比べて低解像度で済むのです。
そうなると俄然有機ELの開発もしやすい。
今更ハイエンドレベルでもなく、同じ解像度のパネルを何年も使ってくれるのですから、
有機ELの生産側にとってはいいお客さんです。
技術競争の激しいAndroid側とは事情が大きく違います。

ただ、有機ELの供給に関しては今はもう各社が手を引いてしまい、サムスン一社頼りとなるわけ
ですが、アップルがそれを許すのか、そこは大きな問題です。サムスンの会社や工場に何かが
あれば、そこでiPhoneの生産は終わってしまいます。

私はこのリスク管理の観点からも、有機ELは有り得ないなと思っています。
液晶なら日本にはジャパンディスプレイやらシャープやらありますし、LGだって有力なベンダーです。
一社がダメになっても他で代用がすぐに利くのは大きいです。
サムスンだと工場がぼかーんと爆発して半年供給が止まったら、その製品はもう終わりです。


液晶が安くできる大きな理由が、半導体の製造プロセスを結構流用できてしまう工程が多いからです。
半導体の製造技術が進化すると、同時に液晶の生産技術も進化します。
特に液晶の為に技術開発をしなくてはいけないという部分の割合がそう多くないのです。

一方有機ELは特殊技術の塊です。
これが生産コストの差としてガツンとのしかかってきます。
この部分の根幹的な構造の差は量産に乗っても変化は有りません。
多くのベンダーが競争しあっている液晶と、多くのベンダーが生産を諦めてしまった有機ELとでは、
こうまでも状況に大きな差が有るのです。


そんなわけで、私は有機ELを見限りました。
もう液晶で大きく見劣りすることはあるとは思えません。
なのに価格が高くて、寿命的には不利。
端末の性能が上がって、端末寿命が延びているこのご時世に、液晶よりも短命な有機ELに
分があるとは私は思えないのです。

さらに追加すると、iPhoneなら出来る限りユーザーに早く買い替えさせたいので、一時的に鮮やかで、
寿命が短命な表示装置はアップル的には最良の表示装置でしょう。
そんなわけでサムスンべったりな表示装置で頑張ってくれるといいですね。

私は物持ちがいい方の人なので、有機ELよりは長寿命な液晶パネルの方に魅力を感じます。
やっぱり電化製品は安価な量産品を使うのが一番ですね。

関連記事
  1. 2017/04/03(月) 09:13:44|
  2. 携帯
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
<<iPhone7が売れないのではなくiPhone6sが売れているのだ!信者も庇って売れてる風の必至!いや、iPhone8はめっちゃ売れるはずだ!!しかも高額モデルで単価アップだ!!じゃあAirPods買ってやれよw | ホーム | サムスンがGalaxy S8とS8+を発表・・・ついに物理ボタンを排除、余りある性能をもってマルチWindow OSとしても使えるように>>

コメント

実際、液晶への揺り戻しは加速しています。
たとえばソニーはPSVitaを有機ELから液晶へ載せ替え、
富士通はM02の有機ELを液晶にしてM03をリリース。

で、今年噂されているiphoneの有機EL搭載は、実現したら悲惨なことになります。
というのもM02で証明した現象である「落下破損で画面全部がまっくら」
ガラスが割れても使えるiphoneが、割れたら使い物にならないものへと変化する。
もっとも、信者なら修理するだけでしょうけど、そうでないなら修理するのだろうか。
アップル離れにつながりかねません。

おそらくこれが問題となり、有機EL搭載は2017年リリースの1モデルで終わるでしょう。
  1. URL |
  2. 2017/04/03(月) 19:55:57 |
  3. 9SUXEN #22s72cIM
  4. [ 編集]

ノングレアが好きなので、ピカピカ画面にアンチグレアの保護シートを貼っています。
有機ELに貼るとギラギラツブツブ感が非常に強く、使用をためらうものでした。
最近は改善されているのでしょうか? (Galaxt Tab7.7、S3αでの利用)

あと、焼き付きが避けられないのは致命的。こちらも
最近は改善されているのでしょうか? (自分は焼き付いたことは無いけど)

  1. URL |
  2. 2017/04/04(火) 13:49:48 |
  3. ばっくらっしゅ #-
  4. [ 編集]

モバイル用はサムスン一択、大型はLG一択なのでコストに厳しいモデルでは今後も有機ELには消極的でしょうね。
逆にコストを掛けられるフラグシップスマホ、大型テレビでは採用が進んでいます。

>9SUXEN さん
Vitaの液晶化はコストダウンが主。色合いが全く違います。
富士通のM02は”落としていなくても”有機ELパネルが割れるというものです。これはもう設計に問題があるレベルではないでしょうか。
  1. URL |
  2. 2017/04/04(火) 17:59:19 |
  3. ねこ #nLnvUwLc
  4. [ 編集]

>9SUXENさん
確かに!!
M02問題がそのままiPhoneに降りかかるってわけですか。
これは気づかなかった・・・。
確かにヤバめ度がかなり高い問題ですね。
割れiPhoneって、二日に一回は見かけるような状況ですし、
それを考えると、問題の深刻度が見て取れますね。

>ばっくらっしゅさん
焼き付きは私的には初期のものよりは多少はマシになっているかなという印象です。
が・・・アンチグレアのフィルムと相性が悪いのは初耳です。
なるほど、そんな問題が有ったのですね。
寿命だけの問題ではないとのことですので、差し引きで有機ELの方が点数が
低くなるようなところが、軽くショックを受けたような気になります。

>ねこさん
M02問題を落とさなくてもパネルが割れる、とは言いますが、落としても画面が真っ暗は十分あり得るので、
そこは今よりも確実に爆弾を抱えているような気がしています。
それに元々のパネルに歪んだ力が存在していて、ちょっとした力で割れてしまうという線は疑われないのでしょうかね。
  1. URL |
  2. 2017/04/05(水) 02:18:41 |
  3. #GpEwlVdw
  4. [ 編集]

>鈴さん
確かに落とした際に割れて真っ暗になる可能性は液晶より高いです。
ですが、有機ELを採用しているGalaxyシリーズでは表面ガラスが割れても画面が無事だったりします。(もっと強い衝撃ではダメでしょうけど)
例えばこちら http://ringo-sanco.com/2016/05/21/galaxy-s7-edge-tragedy/
この方のS6edgeでは真っ暗になってますが・・・。

逆にM02は”MIL規格に対応した耐衝撃スマホ”にもかかわらず弱い衝撃で有機ELのみが割れるのです。なのでM02は比較には向きません。
どちらにせよ有機ELのデメリットを理解していない人が多いであろうiPhoneでは使わないほうがいいかと思いますが、下記の記事を見ると採用はほぼ確定なのですね。
http://asia.nikkei.com/Business/AC/Apple-has-ordered-70m-units-of-OLED-panels-sources
  1. URL |
  2. 2017/04/05(水) 09:47:15 |
  3. ねこ #nLnvUwLc
  4. [ 編集]

有機ELは割れたりすると故障率が高くなるのでポータブル機器には向いてないのはあるでしょうね テレビやPCのような一度設置すると動かさない物、又は持ち運ぶときはノートPCのように折り畳めて画面が露出しないものに限る気がします。 ただVITAに関しては1000と2000どっちも持ってますが色的にはやっぱり有機ELの1000のほうが綺麗なんですよね・・・よく落としましたが故障や焼付きも無かったですしVITAに関してはコストダウンが主でしょうね
  1. URL |
  2. 2017/04/05(水) 20:28:35 |
  3. 404 #-
  4. [ 編集]

主流になるにはブレイクスルーが足りなかった、ということでしょうか。

有機ELで思い出すのはヘッドマウントディスプレイですかね。
PSVRやOculusなどの有力VRデバイスも一様に有機ELを採用してますが、理由は「表示遅延を少しでも減らしたいから」らしいですね。
VRは僅かな遅延が違和感に繋がるのだそうで。
VRデバイスメーカーはパネルの確保に苦労するだろう、という記事が去年ありましたが、それは「スマートフォン向けの需要が増えるから」というものでした。
スマホへの供給が減るとすればVRにも行き渡るかも?
今後はそういうニッチ需要向けになるんでしょうか。
サムスンは最近QD vision(Sonyのトリルミナスにも使われてる量子ドット技術の開発元)を買収して、自社の液晶ディスプレイに組み込んだようですが…
有機ELと共通点があるという量子ドットELに手を出すのか、それとも有機ELを切るのか…
  1. URL |
  2. 2017/04/06(木) 22:03:33 |
  3. ごうな #GddQVjgw
  4. [ 編集]

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