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鳥人間コンテスト、往復40キロを余裕で飛びたければ空力を捨ててパイロット重視の機体にしろ

今年は9月3日に鳥人間コンテストの放送が有りました。
私は過去に出場を考えていたほど飛行機好きです。
昔はUコンやラジコンなども飛ばしていました。

その鳥人間コンテストを見て、「もっと飛べる能力が有る」と思えるチームが早々と落ちる。
折り返しは余裕だろうと思えるチームも落ちる。
プラットフォームに帰って来れるチームが帰って来れない。
それについて思う事が有るので記事にしてみます。


まずは二位の日本大学理工学部のフライトの様子。



折り返ししてすぐに落ちてしまいましたが、まあ順当に距離を伸ばしましたね。
Uターンして向かい風気味になった事が疲れたパイロットに追い込みをかけてしまった形です。
パイロットはキツイと言いながらも、特に名言を吐く事もなく、しっかりした表情で周りに感謝の
言葉を述べています。パイロットに余裕を感じさせます。

機体をよく見るとカメラが機外からパイロットを狙っています。
つまりは機外からパイロットを写せるほど、大きなエアインテークがある事になります。


では他のチームの機体では・・・。



みんな「暑い」の連発。
大阪工業大学も、東京工業大学も、揃いも揃って暑いの連発。
まあ夏場なので当たり前なのですが、しかし上に行くと強い風が有ります。
毎年航法で苦労するぐらいに強い風が有り、今年も結構強い風が吹いていて
汗をかけば結構それで涼めるのですが・・・しかしコクピットの構造がそれを阻んでいます。

しかし大阪大学のアルバトロスでは日本大学理工学部と揃って大きなエアインテークが
作られていました。実は私は何年も前から、いくつものチームにアクセスを取り、
距離を飛ぶにはパイロットの居住性を重視して、空力を捨ててでも動力源のエンジンでも
あるパイロットの冷却と酸素供給を最重要に考えたコクピットを作るべきだと情報提供を
していました。大阪大学のアルバトロスもその内の一つです。それが部分的に受け入れられた
形になったのがこの顔面部のむき出し構造のアイデアのようです。


東北大学のWindnautsは強豪チームですが、一方では”名言”をよく作るチームとしても有名です。



この絶叫、尋常な状況ではないと思いませんか?


東北大学は機体もパイロット養成も抜群のチームだと私は考えています。
ちなみにここにはまだ私はアクセスは取っていません。
何故ならばここが空力を捨ててでもパイロット重視の機体を作ると番組が面白くなくなりますから。

なんたってこれですよ、パイロット養成の状況。



しかも機体はテストフライトを100本以上こなして細かい調整が出来る程の徹底ぶり。
これで飛ばない訳は有りません。



私の見立てでは、コクピットをパイロット重視のものに交換するだけで、南コースを取って
25KmUターンをすれば50Kmフライトも可能だと考えています。
飛行時間は3時間程度かかりますが・・・収録時間的にヤバいかな?

それだけの能力を裏付けるような飛び始め。



フライト数分程度の状況は、ペダルが軽く感じ、パイロット自身が40Kmを予感する程何もかも
うまく行っている状態です。本当に素晴らしいチームだなと私も感心していました。


しかし徐々に僅かなエアインテークしかないコクピットの罠が牙を剥き出し始めます。



やっぱりキーワードは”暑い”です。
上空は割と強めの風が吹いているのに、それが全く生きていない。
密封に近いコクピットの構造が、エンジンであるパイロットの能力を大きく削ぎ落としています。

ちなみに20Km折り返しまでに日本大学理工学部が22.8Km飛んだよりも時間がかかっています。
これは機体の問題ではなく、向かい風になっていたからでしょう。
南コースの琵琶湖大橋のコースを取ったチームは折り返し後に向かい風に変わって苦労していました。
Windnautsのパイロット自身左右の風はほぼ感じないと番組中に言っていました。
という事は向かい風に気付いてなかったのかも知れません。


そうしてパイロットの錯乱と絶叫系の名言(?)が・・・。



ひとつ前の画像に「頭はすっきりしているのに」と有りますが、極限状態で運動をしていると
起こる状態です。私も興奮して一睡も寝れずにマラソン大会本番とか普通にありますが、
そういう時に経験します。頭はすっきり、体もめちゃくちゃ快調な気持ちに感じられて、
異常なパフォーマンスを叩き出す事が有ります。

全部脳内物質の仕業・・・脳内麻薬と言った方がいいでしょうか。
人間が生きるか死ぬかの時の為の”保険”として取って有る余裕分の能力です。
競技会本番の時などに練習会では出ない恐ろしいパワーが出る事がよくあります。

恐らくこのパイロットたちはその余裕分を使って飛んでいるのでしょう。
しかしそれは酸欠などという物理的にどうにもならない状況では筋肉の疲労を騙す物質だけ
ではどうしようも有りません。筋肉を動かす為のATPの精製には酸素は不可欠な材料です。
そのATPが作れなくなるのですからパイロットはきついわけです。
機体の中の酸素量が不足している状況で、しかも高温多湿のコクピット内の状況では、
体温も上がってさらに循環器系の酸素の取り込み能力も下がり、二重苦三重苦。

多湿環境では汗をかいても蒸発が阻止され、体温上昇を止める手段も断たれます。
そんな状況で往復を飛べとか、飛ぶ前から拷問が決定しています。

例えるなら6000ccのモンスターエンジンに、軽自動車のラジエーターとエアインテークを
装着したような状態です。そんな車が速い訳有りませんよね。


番組内で感動的に扱われている絶叫は、低酸素環境によるぶっ飛んだ意識の中から
出て来るもので、高山で強度の高い運動をするようなものです。
着水後、船上に上げられたパイロットが感情剥き出しで発狂していますよね。
あれ、脳の低酸素状態がまだ船上でも解消しきれてないから起こる現象です。

一時間スパンでずっと低酸素状態と戦っていたのですから、脳は危険な状況に置かれて
いたはずで、下手をすると後遺症が残ってもおかしくないと私は思っています。


冒頭の日本大学理工学部と着水後のパイロットの余裕度を見比べてみてください。
Windnautsのあの取り入れ口だけでは酸素供給も冷却も全く間に合っていないでしょう。

恰好は悪いですが、せめて下半身だけのフェアリングだけにして、上半身はむき出しに
するとかのコクピットにすると、恐らく今年のWindnautsなら50Kmフライト後でも体力が
余っているかも知れないなと私は放送を見ていて感じました。


色んな所でよく言われている事ですが、鳥人間コンテストの優勝チームのパイロットに
陸上選手や競輪選手を乗せると、もっと記録が出るんじゃないかとか。
いや、Windnautsではすでに鳥人間コンテストの為に特化したエキスパートを養成しています。
仮に彼以上の能力のある選手を連れてきても、より多くの酸素と排熱環境を要求するだけで、
あっという間に密閉コクピットの罠にはまるだけです。

パイロット環境の劣悪さを排除しない限り、どんな強靭な肉体のパイロットを連れてきても、
早々に湖面の餌食になるだけの話です。


番組が面白くなくなるので、こういう事は書きたくなかったのですが、いくつものチームに
連絡を取っても、シーズンが近づいてこないとなかなかチームにアクセスすら取れない事も
珍しく無かったですし、その頃には既に機体は出来上がっていて変更が利かない事も多い。
特に大学生だとメンバーは毎年ごろごろ入れ替わって意外と引き継がれていない。
もうらちがあかないなと思って記事にしちゃうことにしました。

今年の東北大学のWindnautsのような態勢でも40Kmすら余裕で飛べない事で、もう結果が
出ていると言ってもいいでしょう。Windnautsさん、貴方の所の機体もパイロットも最高ですよ。
後はちょっとコクピットをパイロットの居住性重視にするだけの話です。


びっくり日本新記録の頃から長らく続く、鳥人間コンテストの番組が成り立たなくなる可能性は
十分にあるのでWindnauts関係者がこれを見ない事を祈るばかりです。

いや、今まで色んなチームにアクセスを取ってもせいぜい大阪大学のようにちょっと酸素の
取り込み量を増やすだけで、パイロットの冷却までを考慮した勇気あるチームはまだない
状況なので、見ても大きくは変わらない可能性もありますけどね。

でも今年のWindnautsの機体とパイロットなら酸素供給の安定確保だけでも40Km程度なら
十分帰ってこれそうですけど。私の希望は排熱環境の整備も欲しいですけどね。
本当の所を言うと、パイロットの安全の為に全チームが考えるべき問題だと思います。

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コメント

確かに
選手たちの健康と事故リスク提言だと居住性重視の
快適コクピットになって欲しいですね
着水した時に水を飲んでしまわないか心配な時が有ります。。。

ところで
もう何年前に為るのか忘れましたが
航空法か航路法の順守で、びわ湖大橋の桁下を超えられなかった大会が有りましたが
あの時の気象条件は曇りで北寄りのやや追い風気味だった記憶が有るのですが
もしびわ湖大橋の下を超えていたら、40kmに迫っていたのかも。。。
  1. URL |
  2. 2015/09/04(金) 00:28:53 |
  3. 英優 #qx6UTKxA
  4. [ 編集]

>英優さん
体力的に厳しいというよりは、単に運動に適さないような環境的に厳しいだけという競技である現実が恐ろしいです。

あの橋越えが出来ずに泣く泣く着水させたあの機体とパイロットなら40Km行けた可能性が有りますね。
あれって確か30Km以上飛んだので、今のルールを適用して往復フライトに成功で60Km迄は可能って事になりますか・・・。
  1. URL |
  2. 2015/09/04(金) 01:44:22 |
  3. 鈴 #GpEwlVdw
  4. [ 編集]

×:飛べたければ

◯:飛びたければ
  1. URL |
  2. 2015/09/04(金) 09:57:48 |
  3. まこっちゃん #-
  4. [ 編集]

地元で観た機体

ちょいと前ですが、地元を流れる河川の河川敷に
今回の鳥人間コンテストに出たであろう機体を見つけました

大阪のどこぞの大学の機体らしく、件の地は「グライダーの基地」になっていまして
多分ですが、その機体のテストに持って来てたようです(大学名が書かれたキャリアが有りました)

ただ、何処の機体で有るかどうかは、通勤時に僅かに観ただけなので
実際には、どれだか判りません←よく観てないw

東海圏からの参加も無かったことと、動力機であったことからなんですけどね

鳥人間コンテストは、ずいぶん前からオヤジと楽しみにして観てますが
天候に左右されることと、既に「琵琶湖ですら狭い」状況に至ってしまって残念です

まだ録画を全部観てないんですよ・・・・・orz
  1. URL |
  2. 2015/09/04(金) 11:09:28 |
  3. 場末のレントゲン技師 #mQop/nM.
  4. [ 編集]

4/4の20:40頃ですかねぇ・・・、画像を納めているサーバーが余りにもこの記事へのアクセスの過多で落ちてしまっていました。
サービスの自動復旧処理を入れ忘れていました。
気付くのが遅くて申し訳ない。
画像が見えなかったら全然意味が分からないですよねw

それにしてもこの記事・・・かなり反響が大きいようです。
概ね同意を頂いている場合が多いようです。
  1. URL |
  2. 2015/09/05(土) 00:51:35 |
  3. 鈴 #GpEwlVdw
  4. [ 編集]

パイロット重視という点で変速ギアも試してみるべきだと思います。
同じ回転でまわし続けるのはきついです。特に疲れてきてからは。
多少機体が重くなってもパイロットが一番楽な回転数に何回も変えられるように出来れば
記録も伸びる可能性があるかと。
パイロットが飛行中のプロペラと同じ負荷でまわし続けられる時間をギアありとギア無しで
測定してみたらどうでしょうか。
  1. URL |
  2. 2015/09/06(日) 18:29:20 |
  3. あら #-
  4. [ 編集]

自分が自転車に乗るので熱に注目して見ていました。で、私には、東北大の機体は冷却を考慮してあるように見えました。吸気口はもちろん、排気口もコクピット最後部に大きく開けてある。通風は日大機より良かったのではないでしょうか。十分であったかは議論が分かれる点でしょうが、画面ではパイロットは汗が滴っていませんでした。
  1. URL |
  2. 2015/09/07(月) 00:24:20 |
  3. 炭屋 #VWFaYlLU
  4. [ 編集]

ビニールハウスの中で1時間も運動してるのと同じですからね
通気性良くした方がパイロットにとっては楽
  1. URL |
  2. 2015/09/07(月) 11:28:52 |
  3. 通りすがり #-
  4. [ 編集]

部外者なんですから意見を取り入れてもらいたければ、もっと具体的な設計やデータを提供しなきゃダメですよ
  1. URL |
  2. 2015/09/08(火) 14:47:31 |
  3. リリック #-
  4. [ 編集]

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