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鈴の音情報局blog

携帯関連の将来や最新の技術情報や業界の行く末などを適当に綴るblogです。 内容の信憑性は?余り信じない方がいいと思います。
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パケット単価

今回はドコモを中心にしたパケット単価について考えてみたいと思う。

私は事有る度にパケット定額の上限を下げるべきと言っている。
それに対しては様々な反論がついて回っている。
反論する方の気持ちはよく分かる。

品質に応じた適正価格というものは求められても当然であるという考え方は正しい。
無理して価格を引き下げてもサービスを提供している側がジリ貧になってしまうようでは
意味がない。特に世界の携帯事業のリーダシップを取っているドコモがそんなことになっては
国益の問題にもなりかねない。

しかしふと止まって考え直してみたい。
適正価格とは何か、昔から続いてきた価格は必ず適正価格なのか。
私はそれに疑問を持っている。

パケット単価を決めたタイミングに遡って考え直してみたい。
一番初めにパケット単価というものが示されたのは2Gのmovaのi-modeで1パケット(128byte)=0.3円。
これがその後のパケット単価の基準を決める全ての基準になった。

3GのFOMAではパケット単価は2/3に下がった。
2/3と言えば聞こえはいいが1パケット(128byte)=0.2円、どちらにしろコンテンツが肥大化すれば
簡単にパケ死できる価格設定であることには変わりない。

現実movaの頃、i-mode場のオンラインゲームでパケット代の月払いが10万円を超えるタイトル
ホルダーが山のようにいて、10万円に満たなければ「ケツが青い」と揶揄されたと言うんだから
時代時代の常識というものは恐ろしいと思う。

今オンラインゲームでパケット定額無しで挑むなんて考えられないだろう。
最も混雑回避にはパケット定額を付けない事が最強の手段なので月収1億ぐらい有るならば
パケット定額を付けずに快適通信をするというのも手だ。大きな油田や鉱脈を幾つか掘り当てれば
わけのないことだろう。

そしてパケット単価はパケット定額の登場によって新たな価格設定を迎える。
ここでパケット単価がぐっと下がることになる。
今までどこもが価格の設定のイニシアチブを持っていたが、パケット定額を先に投入したKDDIが
EZフラットとしてパケット単価の設定をすることになった。そのEZフラットが月額4410円で今でも
各社が上限として横並びに設定して生きている。

EZフラットの登場後にドコモはauの1xよりアクセス速度が落ちることを考慮してか、パケホーダイの
提供時に価格を315円安い4095円に設定、しかしハイスピード化で他社と同等以上とみなしたのか
パケホーダイダブルの導入を期に4410円の横並びに合流する。

ではこの4410円が一つのキーの価格となる。
この価格が決められたのはEZフラットの登場の2003年11月28日に遡る。
現在は2009年なので6年前のパケット単価が基準になっている。

パケットのコストは設備費等と営業費用から算出される。
設備費用は初期が特に大きく、後には増設とメンテで一定のラインで落ち着く。
一方営業費用は初めから現在まで規模の変化はあるだろうが設備費ほどは大きく変化しない。
設備費用と営業費用のどちらが大きいかと言うと勿論設備費だ。
さらにその大半を占める設備の機材は年々価格が大容量化し低下する。

初期の設備投資が終わってしばらくの間は投資金の回収時期だろう。
回収が終わればそこからがおいしい時期に入る。
後は濡れ手に粟のように利益を甘受すればよい。

しかし話はそう単純ではない、コンテンツの果てしないリッチ化だ。
パケホーダイが登場した時と今では一ユーザーが一月に使うパケット平均が全く違うはずだ。
それを大いに考慮する必要がある。

私が思うに設備の90%以上の設備はスカスカの状態だと思う。
キャリアにもより90%以上の数字が大いに変わるだろうと思うが、概ねどこのキャリアも都市部の
ほんの一部だけが輻輳に近い状態、または輻輳しているのではないかと思う。

ここで各社の収益を出して見る。
パケットARPUから各キャリアの月収を出してみた。

パケットARPUより算出した実際の収益
・ドコモ     55,120,500×2430=133942815(1339億)
・KDDI     31,130,400×2250=70043400(700億)
・ソフトバンク 21,208,900×1880=(398億)

音声+パケットARPUより算出した実際の収益
・ドコモ     55,120,500×5440=299855520000(2998億)
・KDDI     31,130,400×5600=174330240000(1743億)
・ソフトバンク 21,208,900×4030=85471867(854億)

契約者全員がパケット定額上限の場合の収益
・ドコモ     48,679,000×4410=214674390000(2146億)
・KDDI     26,431,000×4410=116560710000(1165億)
・ソフトバンク 16,713,800×4410=73707858000(737億)

回線使用料の月収・年収(携帯電話部門のみ)
・ドコモ     2998億円/月 3兆5976億円/年
・KDDI     1743億円/月  2兆0916億円/年
・ソフトバンク 854億円/月  1兆0248億円/年

回線使用料の年収における設備投資の割合
・ドコモ     7376億円 3兆5976億円  20.5%
・KDDI     4321億円  2兆0916億円  20.6%
・ソフトバンク 1991億円  1兆0248億円  19.4%

色んな数字を出してみたので眺めてもらえればなんとなく雰囲気が分かるのではないかと思う。
Q1のARPUより年間の予想を出しているのでなんとなくの雰囲気で見て欲しい。
なお端末の売り上げやインセ投入額等は考慮していないので投資割合も一律に考えるわけには
いかないが、回線使用料は設備投資にかけるお金から算出するのが筋かなと思ったのでこうして
みた。あらかじめご了承を。

何よりドコモの方がKDDIよりARPUは少ないけれどダントツのユーザー数で年間の売り上げが
ハンパな数字ではない。ドコモの強さは間違いなくこれ。他の二社の回線使用料の年間収益を
足してもドコモ一社に届かない。

また設備投資費が使用料の年間収益に占める割合を出してみた。
なんど全社がドコモとKDDIが20%前後で拮抗した。設備投資にかける金額の相場はだいたい
20%前後という業界の常識があるのかもしれない。ならば強いところはより強く、弱いところは
どんどん不利になっていくことになりそうだ。

後注:ソフトバンクの設備投資費がモバイル事業だけではなく、固定を含んだものになっていたのを
    修正しました。以降の文章もそれに合わせて一部変更しました。
関連記事
  1. 2009/09/08(火) 20:10:33|
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  1. |
  2. 2009/09/10(木) 14:26:18 |
  3. #
  4. [ 編集]

>匿名さん
別に青筋立てて「おらおらお値下げしろ」って観点ではなく、
値下げすべきという意見もあるって事をドコモに伝えたいだけなんですよ。
100%満足しているわけではないよってことの声を上げていかなければ
それは満足としか見えないんですよね。
携帯業界ではありませんが中の人の立場で手探り状態を経験してきたので
あえて分かりやすいようにきつい目に書いたりもしています。
中にいるとびっくりするぐらい普通の感覚が分からなくなるものなんですよ。
  1. URL |
  2. 2009/09/10(木) 23:17:06 |
  3. #GpEwlVdw
  4. [ 編集]

設備投資額のソフトバンクの部分ですが、
固定電話やADSLなどへの投資も含んだ数字になっていますよ。
ソフトバンクモバイルのみの設備投資額で比較しないと。
なので2590億円ではなく、1991億円です。
比率的には約19%、
ソフトバンクが微妙に低いものの、3社横並びとなりますね。
  1. URL |
  2. 2009/09/12(土) 09:06:12 |
  3. みっく #-
  4. [ 編集]

>みっくさん
あらま、やっちゃいましたか。
教えていただいて有難うございます。
早速修正してきます。
  1. URL |
  2. 2009/09/12(土) 23:54:06 |
  3. #GpEwlVdw
  4. [ 編集]

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