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鈴の音情報局blog

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64bitか32bitか、5.0Lolipopの登場で揺れるAndroid搭載端末の選択とその将来性

Androidスマートホンで64bit対応プロセッサを載せた新機種の発表が相次いでいます。

64bit対応のSnapdragon 410を搭載したLTEスマートフォンTCL P520Lを発表 ~ blog of mobile
中国のHuizhou TCL Mobile Communication(恵州TCL移動通信)はTD-LTE/FDD-LTE/CDMA2000/GSM端末「TCL P520L」を発表した。
チップセットは64bit対応のQualcomm Snapdragon 410 (MSM8916)を搭載する。

64bit対応のMediaTek MT6752を搭載したHTC D820usを開発中 ~ blog of mobile
台湾のHTCはスマートフォン「HTC D820us」を開発していることが分かった。
チップセットは64bit対応のMediaTek MT6752を搭載する。
CPUはオクタコアで動作周波数が1.7GHzとなっている。

64bit対応のオクタコアプロセッサを搭載したASUS X002を開発中 ~ blog of mobile
台湾のASUSTeK Computer(華碩電脳)はスマートフォン「ASUS X002」を開発していることが分かった。
チップセットは64bit対応のMediaTek MT6752を搭載している。
CPUは動作周波数が1.5GHzとなっている。

これらはハイエンドではなく、ローエンドからミッドレンジのスマートホンと言える位置づけです。
やはり各メーカーは、このレンジでまずは64bit化の問題点を叩き出しておきたいのでしょう。
本命のハイエンドで問題多発では印象が悪いですしね。

各スマートホンに搭載されているプロセッサは以下の通りです。

 ・Snapdragon 410(MSM8916) Cortex-A53 × 4
 ・MT6752 Cortex-A53 × 8

双方ともARMv8アーキテクチャの内、省消費電力を優先したコアを利用しています。
アップルのA7やA8と同じコアを利用していると思われます。
今後は更に処理能力を優先したコアを利用したCortex-A57や同レベルのコアを利用した
プロセッサが登場する模様です。

Xperia Z4はSnapdragon 810(MSM8994)という噂も有る通り、ハイエンド端末でも急速に64bit化が進んでいる事が分かります。


そこで問題なのは、今後端末を買う時は将来を見据えて64bit機がいいのか、それとも
熟成の32bit機がいいのか、ちょっと悩むところです。

先日GoogleがAndroid 5.0 Lolipopを発表しましたが、この5.0以降どこまで32bit機をサポート
し続けるのか。またメーカーは32bit端末にその最新OSをいつまで移植し続けてくれるのか。
そういった所が重要になってくると思います。

例えばソニーの場合、5.0 LolipopはZ~Z4の派生を含むシリーズの大半に移植される事になりました。
ソニーのZシリーズを買った人はアタリを引いたと言えます。
ただ今後5.1や6.0というものが出てきた時、どこまで過去の端末に移植されるのか、
そこを見ていく必要があると思います。

ただ、ソニーのZシリーズだとカスタムROMを入れるという選択も可能なので、
端末そのものの価値が薄なわれる可能性は低いですが、しかしながら一般的な
選択肢では有りません。やはりメーカーがどこまで保証するのかが大事です。


私の考えとしては、当面はソニーのXperia 、HTC、サムスンのGalaxyのメインの
シリーズでは恐らく32bit端末でも長く提供される可能性は高いと思います。
Googleがどこまで32bit版を作り続けてくれるのかという問題は有りますが、
基本的にARTやDalvik仮想マシンをどこまで改造するのか、ということなので、
32bit版を引きずる事自体はそこまで重い作業にはならないでしょう。

勿論インドや中国で大量に生産され続ける安価な超ローエンド端末は相変わらず
32bitアーキテクチャが使い続けられると思います。そういう事からも、Googleは
かなり長期に渡って32bit版のAndroidを提供し続けなければならないと思います。
少なくともAndroid 7.xや8.xぐらいでもまだ32bit版は提供し続けなければならない
状況だと思います。Android Oneやそれ以下のローエンドの世界では恐らく延々と
32bit版が使われ続ける事になるでしょう。

なのでGoogleは長期に32bit版を作り続ける事になると思います。
ただしどこまで最新のAndroidを提供し続ける必要が有るのかはまだ不明です。
もしかすると64bit版のみ進化する事にし、32bit版はAndroid 7.xや8.xで打ち止め
として、例えば32bit版はAndroid 7.5x版以降はミドルやマイナーアップしかしないとか、
セキュリティーパッチしか出さないという事として、それ以降は64bit版のみとする
可能性だってあります。勿論Android 9.xまで32bit版がずっと生き残る可能性も
有りますけど。

生き残れる可能性はAndroid OS自体がJavaで書かれている事が大きな理由です。
ARTやDalvik仮想マシンだけを書き換えてブラッシュアップし続ければいいだけなので、
最新OSは常に一つのコードだけを書いていいわけです。組み合わせる仮想マシン
だけを変えればいいという、理想の構造になっている事が32bitマシンに最新OSを
長期に提供しやすいというメリット仮想マシン型のOSには有ります。
常にOS本体を触る必要はなく、仮想マシンだけを触ればいいという切り分けが
強制的にされているわけですね。

しかし移植コストが低いから必ず32bit版が提供されるかというとその辺りは分かりません。
100ドル以下や50ドル以下の端末はプロセッサのパワーやメモリなどの制約が大きく、
例えばAndroid 8.xをそのレベルの端末で動かした所でメモリを食うだけでそこにメリット
が無ければ、Android 5.0 Lolipopでも何の問題も無いでしょうという事になると思います。

5.0はARTが有るので今後はここがローエンドを含んだ最低レベルの基準になっていくでしょう。
RAM 256MB~512MBの超ローエンド向けに5.0の機能を省いた軽量版を出すなどという展開も
アリだと思いますし。(それだと7.x以降でも同じ事になりますか・・・話がややこしい)


纏めるとローエンドが有る以上、32bit版はかなり長期に提供され続ける事になると思います。
ただそれはGoogle再度の話であり、メーカーはどこまで端末に移植し続けるかは別の話。
恐らく価格帯で32bitと64bitを使い分けていく事になると思います。
ただミドル以上と割り切ったメーカーは64bit端末専業メーカーという所も出てくるかも知れません。
ソニーとかだとプラットホームを絞る傾向なので有りそうですね。

だからメーカーによっては急速に64bit化を進める可能性は有ります。
例えばXperiaだとZシリーズや一部ミドルやローエンドは新しい端末のみしか32bit端末は
サポートされ続けないでしょう。それでもZ3だと比較的長く提供されるとは思いますが。
OSのJavaで提供される部分のソースはZ4でもZ3でも大半が共用できますしね。

他のメーカーはこの辺りは不明な部分が大きいです。
今までの流れを考えるとサムスンのGalaxyは眺めに提供される可能性は有ります。
LGもNexus 5を提供しているので眺めに提供する端末は有りそうですね。

そういう事で、今後敢えて32bit端末を選ぶならメーカーと端末を選んで購入する方が
よさそうに思います。64bitを待つという人は別ですが、これから半年ぐらいはまだまだ
32bit端末がメインストリームだと思いますので、選択を悩む時はこの辺りを気にして
みるといいかも知れません。

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  1. 2014/10/20(月) 20:40:09|
  2. 携帯
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
<<iPhoneユーザーのライターの方が、このタイミングでAndroidに移行して非常に満足している記事を見て思う事 | ホーム | パキスタンのキャリアが、3Gを飛ばしてGSMからLTEに一気にジャンプアップで導入>>

コメント

メーカーがグローバル機でアプデしてても
日本版も素直にいくとは限らないのが難点ですね。
ドコモのXperia Zシリーズもちゃんと5.0になればいいのですが。

ちなみにCortex A53は2命令インオーダーというコンパクトコアです。
Big.Little構成用に64bit機能は備えますが、同クロックのCortex A9と似たような性能しかありません。
3命令デコード、アウトオブオーダーのA15よりずっと性能は低いです。
その代わりちっちゃいので多コア化はしやすいとか。
  1. URL |
  2. 2014/10/20(月) 21:27:26 |
  3. str #-
  4. [ 編集]

>strさん
マジですか。
さすがに省電力コアとは言えCortex A9レベルしかないとは思っていませんでした。
A53x8コアはバランスの悪い構成かと思っていましたが、意外とバランスが取れていていい構成なのかも。
逆にA15が何故熱問題を起こしていたのかその理由も何となく透けて見えますね。
そういう意味ではA53は涼しいコアと言えるのかも。

ドコモではZ2以前は捨てられそうな気がしています。
所詮ドコモのやる事ですからねぇ・・・メーカーの頑張りを無にするのが仕事なのかと最近は思ってみたりw
  1. URL |
  2. 2014/10/20(月) 22:51:38 |
  3. 鈴 #GpEwlVdw
  4. [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. |
  2. 2014/10/21(火) 00:24:17 |
  3. #
  4. [ 編集]

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