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鈴の音情報局blog

携帯関連の将来や最新の技術情報や業界の行く末などを適当に綴るblogです。 内容の信憑性は?余り信じない方がいいと思います。
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各社LTE(1.5G帯/1.7G帯)の周波数割り当てについて

LTE、商用化へ前進――総務省、4キャリアに3.9Gの周波数帯割り当て
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/0906/10/news095.html


総務省が3.9Gの1.5MHz/1.7MHzの周波数割り当てを発表した。
ITメディアのこの記事に各社の今後の動向を示す重要な情報が載っていたので
解説半分に紹介してみる。

私が注目したのは、2014年末地点での3,9Gのエリア展開の具合です。

ドコモ      20700局  51.10%
KDDI      29361局  96.50%
ソフトバンク  9000局  60.63%
イーモバイル 6388局  75.20%

このデータが実に面白い、特にドコモとKDDI。

ドコモは2万局余りを50%程度の場所に集中投下する。
これは主な都市部だけを徹底的にLTE化し、主なトラフィックを全てLTEへ流して既存の
HSDPA網の負担を軽くしようという作戦と思われる。

このLTE化に際し過去のW-CDMA網の反省が大いにあったのではないかと考えられる。
世界で一番初めに3Gサービスを開始するのにこだわり過ぎて規格が固まる前にサービスを
開始してしまい、標準サービスとは少し違うものになり、後での修正に大きなコストを費やした。

その後穴だらけで使い物にならなかったエリアから一気に整備してユーザーが大幅に増え、
ここ1~2年で極端なマイクロセル化をしていびつなエリア展開になったところが多くあったのでは
ないだろうか。その反省で、将来ユーザーが増えても耐えうる都市部のエリア展開をサービス
前から構築する為に50%のエリアに対して2万局をきっちりと打つのだろう。この数字を見る
限りやはりLTEでも信頼性と速度はドコモのネットワークが一番になりそうだ。

KDDIは96%程の場所に対して3万弱の基地局を整備予定。
ドコモの2倍の場所に1.5倍の基地局を整備するということだ。
しかも期間はドコモよりも短い期間でするというのだから驚きだ。
他社に比べてKDDIのエリア展開率が異様に高いのはKDDIだけがW-CDMA陣営では
ないということが関係していると考えられる。

唯一他社と互換性の無いエリアネットワークを持つKDDIが、悲願である他社と互換性を持つ
ネットワークを、早急に全国に持つ為にこれだけ急いで展開するのではないかというのが見え
隠れする。もしLTE上でVoIPなりで音声まで足並みが揃うとしたらより意味を持つことになる。


LTEでSIMフリー化が始まったとして、メーカーが作るのはLTE+W-CDMAのみにしたいだろう。
LTE+CDMA2000は作っても京セラなど一部メーカーに限られると考えられる。

そうなるとKDDI以外はW-CDMAで全国的にエリアは全てカバーできるがKDDIだけは
LTE頼みだ。だからLTEを早期に96%という速度でエリア展開する必要がある。
W-CDMAを既に全国的に持つキャリアは余裕をかましていられるだろう。
機器が安くなってからLTEの全国展開を始めれば投資効率が上がる。


エリア展開は、認定から5年以内にサービスの利用可能地域を50%以上に広げることが
求められる。ドコモが50%強というぎりぎりの数字を提示しているのは偶然では無いだろう。
かなりメリハリを利かせた投資だ。それが出来るのもHSDPA網のエリア展開が既に100%に
達している余裕だろう。

ここで規格を乗り換えるKDDIは背水の陣だ。
これを上手に乗り切れば信頼は回復するが、失敗すれば取り返しの付かない傷を負うことになる。
私の推理どおりの流れだとすれば、既存ユーザーはKDDIがCDMA2000を捨てるわけだから
気が気では無いだろう。ここ10年来ドコモやVodafone・ソフトバンクが2G→3Gの乗換えを
してきた事を今後10年間、KDDI一社だけが追うことになる。恐らくドコモが過去に体験してきた
ことの一部をKDDIが体験することになると思う。

今後の各社の電波利用は以下の通り。
ドコモに関しては勝手な私の予測も含まれる事に注意していただきたい。(※部)

ドコモ      1.5GHz(LTE/15MHz)
         2GHz(LTE/5MHz→10M※)
         [800MHz(LTE/5MHz → 10M)?※]

KDDI      800MHz(LTE/10MHz)
         1.5GHz(LTE/10M)

ソフトバンク  1.5G(DC-HSDPA/10M)
         2G(LTE/5M)

イーモバイル 1.7G(LTE/5M)
         1.7G(DC-HSDPA/5M)

これから5年~10年かけてLTE、DC-HSDPA、HSPAと3つの規格が入り乱れることになる。
PDCの時の細切れ周波数利用もかなり汚かったが、これからは周波数の隙間を縫ったような
利用が促進していくのではないかと思われる。要は「空きが無い」からだ。

LTE対応の端末を作るメーカーは、全てのキャリアに対応しようとすると、
800MHz/1.5GHz/1.7GHz/2GHzと4つの周波数に対応する必要がある。
さらにW-CDMAに対応しようとすると上記のややこしい規格乱立と既存のW-CDMAまで
サポートしないといけない。国内だけで海外ローミングをしているようなややこしさだ。

今後廉価な端末を作るメーカーや海外からの輸入端末が法的に使えるようになり、
輸入端末が流通しだした場合、「XXXXでは使えません」等と対応していない周波数により
使えない会社が出てくることが考えられる。

使えたとしても周波数ごとのエリアマップとにらめっこをして対応周波数毎のエリアを把握する
必要が今まで以上に大事になってくるかもしれない。LTEの時代になってもSIMフリーとは言え
対応が明確になっていてよくテストをされている国産が無難であることには変わりは無いようだ。

また、W-CDMAは基本的に基地局と端末の通信は5MHz幅単位で行うので基地局の
対応周波数により帯域幅が変わる事は無いので速度が変わることはなかったが、もしかすると
LTEでは掴んでいる周波数により対応している帯域幅が違う可能性があるので通信速度が
大幅に変わるかもしれない。

例えばドコモなら1.5GHzなら15M幅あるので怒涛の速度が出るが、2GHzなら5MHz幅でサービスを
開始すると思われるので掴んでいる周波数で3倍の速度差が出る恐れが有ると考えられる。
実際はもっと工夫されてそんなことにはならないと思うが可能性としては十分ありえるので
今後その辺りも注視ししておきたい。


最後にLTEがどのぐらいの速度でサービスされるかを考えてみたい。
先の記事でドコモが10MHz幅 4x4MIMOで120Mbpsの実証実験をした。
これはインパクトを狙った数字取りと思うのでこのまま商用サービスに乗ることは無い。

発表された資料の数字を割り当て、スケールダウンしてみると10MHz幅 2x2MIMOで60Mbpsが
実測最高値と考えられる。出来る限り多くのユーザーに割り当てる為に端末との接続は5MHz幅
単位ではないかと推測してみる。

ドコモの都合で考えてみると2GHzや可能性として残っている800MHzの5MHz空き領域のサービス
との兼ね合いを考えると5MHz幅単位が非常にシンプルだ。5MHz幅だと最大公約数となりどの
キャリアにも持っていきやすいという事情もある。

10MHz幅 2x2MIMOで60Mbpsの実力だとすると5MHz幅 2x2MIMOでは30Mbpsが最大速度という
ことになる。そこから多少余裕を持たせるのと、多数の機器や課金サーバを通過する事を考えると
商用サービス時には20Mbpsぐらいになっているのではないかと考える。

今まで発表されてきた数字からすればびっくりするほどの数字ではないが、これが今までの
第三世代の感覚で普通にこの速度が使えると考えたらすごいことだと思う。

今の平均1~2Mbpsが10~20Mbpsに一桁繰り上がるという考えでいいだろう。
過去にも一桁数字が変わるということは一世代変わることだった。
一桁の違いが世界を変えてきた。

例えば・・・、
東京←→大阪間が10時間が1時間になれば生活や仕事の動きが全く変わる。
人や物流に革命がおきるようなものだ。

携帯端末上ではまだこれといって大きな流れは示されていないが、携帯端末上でも
クラウドコンピューティングの流れに流れていくと思われる。砕けた表現をすれば端末主義から
サーバ主義とでもいうだろうか。なんでもサーバにおいておけばどの端末でアクセスしても
同じデータにアクセスできるよねって発想。micorSDをいちいち差し替えなくてもいいよってこと。

勿論これだけの大容量のインフラは携帯端末の革命よりもパソコン系の端末のネットワーク環境を
大きく変えることになると思う。ADSL等の有線から無線に大移動が起きる可能性がある。
でも安くならなくっちゃ何も起こらない。高くなって速いですなら遅いままでいいよという人は多い。

せめて価格据置、既存の3G回線値下げぐらいは言って欲しい。
2Gの頃のようにビット単価が高いから利用料金も高いですよではダメ。
投資額を回収したらきっちり値下げして還元していってください。
総務省も監督官庁ならそういう流れをつけさせて欲しいものです。


今回結構それっぽい予想を含めてみましたがどの程度当たるでしょうか。
本当にLTEは20Mbps~でサービスインしてくれるのか見ものです。
関連記事
  1. 2009/06/11(木) 20:02:36|
  2. 携帯
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
<<ドコモ、iウィジェットの意義 | ホーム | iPhone OS 3.0とiPhone 3G S>>

コメント

その頃にはauが一番快適になるわけで、2014年に逆転するんですね。
 
その他のLETは50%以下で3.5Gに頼らなくてはならないのが現状ですから当然速度は3.9Gに劣りますからね。
  1. URL |
  2. 2009/06/12(金) 16:54:42 |
  3. 総務課 #17OXI4D.
  4. [ 編集]

訂正

×LET
○LTE
でした、すみません。
  1. URL |
  2. 2009/06/12(金) 17:47:29 |
  3. 総務課 #17OXI4D.
  4. [ 編集]

記事を読んでいれば流石にその解釈は出来ないと思いますが・・・
まぁ、ユーザーに皺寄せが来ないようにKDDIは頑張ってスムーズな移行を実現して欲しいですね。
  1. URL |
  2. 2009/06/13(土) 11:34:41 |
  3. 庶務ニ課 #-
  4. [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. |
  2. 2009/06/14(日) 18:43:18 |
  3. #
  4. [ 編集]

3.5Gならばね。速度ではなくてエリアの問題になりますがね、最終的に いや最終的には。3.5Gならともかく3.9Gをいかにしていかせるかに焦点になわけですから、使えないとこがある、使えないとこが出てくると‥それはですかね。
  1. URL |
  2. 2009/06/17(水) 05:59:00 |
  3. 総務課 #17OXI4D.
  4. [ 編集]

>総務課さん
世界から見てマイナーだったPDCとは違い、現行の3Gは世界とも互換性があり、しかも国際バンドを中心に
展開しているわけですからmovaやソフトバンク2G等と同列には並べられないと思います。
むしろシームレスなローミングがほぼ不可能なCDMA2000陣営は大きなクレバスをジャンプする必要が有ります。
これを乗り越えられれば後は身軽になれますが、それまでは他には有ってKDDIのみが無いバックアップの3Gが
無いという非常に心細い状態になります。3Gまでと、3.5G以降は明らかに世界が違うと思いますよ。

>匿名さん
基地局数の違いは、3Gの立て方と全く同じ傾向を示しているというのが回答です。
とにかくマイクロセル化命のドコモと省けるところは省いてカバー率を上げるauという感じでしょうね。

>庶務ニ課さん
レスは私に向けてでしょうか、それとも総務課さんに向けてでしょうか・・・?
  1. URL |
  2. 2009/06/18(木) 00:43:01 |
  3. 鈴 #GpEwlVdw
  4. [ 編集]

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