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鈴の音情報局blog

携帯関連の将来や最新の技術情報や業界の行く末などを適当に綴るblogです。 内容の信憑性は?余り信じない方がいいと思います。
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ソフトバンク2008年度決算説明会

2008年度の決算説明会が今日の16時半からありました。
流れとしては投資の時期は終わった、これからは収穫の時期と言うことで、借金は5年で完済し、
FCF(フリーキャッシュフロー)を1億円にするというものでした。

早い話基地局は作らず今のものを出来る限り使いまわし、強化するつもりは無いということでした。
執拗にドコモやKDDIと比較していましたが、ドコモもKDDIも基地局をものすごい勢いで立てて
エリアカバーをものすごく強化し、データ通信に対しての強化を行ってきた。
それを完全に放棄した上で稼ぎ上げた数字ですね。

70分以上の時間をきっちりしゃべり上げた上で説明会は一段落した。

まずはモバイルデータバンク質問です。
そこで孫社長はソフトバンクは5万8千、KDDI 2万数千と言いました。
ソフトバンクの数字はともかくKDDIの数字を2万数千というのはちょっとまずいのではないかと
思います。前期に続いて今期も同じ事をしましたから”嘘”と認識しているか、誤った事を大々的に
公表しているのかのどちらかです。私は賢明な孫社長がこんな間違いを二期も連続でやってしまう
とは思っていないので認識をもって嘘を言っていると考えています。

ちなみにauの基地局は
携帯・PHS関連@Wiki http://www6.atwiki.jp/k-p/pages/115.htmlによると
平成21年4月4日現在
au by KDDI 800MHz  26755
au by KDDI 2GHz    10207
合計            36962

勿論併設も有るでしょうが、auの800MHzの基地局は飛ばす為にパワーをたいている局が主流で
トラフィックを補強する為の2GHz単独局も多いと予想されます。また4月4日現在800MHz局だけでも
26755局有るものを2万数千と言い切るのはauを馬鹿にしているとしか思えません。
実際には併設分を割り引いても3万局以上は有ると思われます。
他の人に向かって古いイメージを引きずっていると言う割には自分がいつまでも古いイメージを
引きずっているのか、それともやはり・・・。

障害について「ドコモとauはソフトバンクと同じぐらいの回数落ちている」と言い切ってしまいました。
回数においては同じぐらいかも知れません。しかし落ちた回線数はソフトバンクがダントツです。
シェア3位の会社という立場で絶対人数がダントツだという事実を認識しているのでしょうか。
同じ面積が落ちたらドコモでは2.5倍以上の人数が落ちるわけです。
全契約数に対する80%弱が落ちた事を恥じず詫びず開き直りにも見える態度は如何なものかと思います。

またドコモはソフトバンクより施設規模がかなり大規模になります。
基地局の数も段違いです。同じ信頼性なら基地局が増えるにしたがい指数的に事故率が上がって
いく事実を孫社長はご存知無いのでしょうか。余りに認識不足のお粗末な発言だなと感じました。
一応立場的には素人じゃないんでしょ。

また14年度まで大規模投資は無いような事を言っていました。
ということは・・・ソフトバンクのLTEはドコモの3~4年遅れでしょうか?
他の質問でもLTEの投資は2~3年以内に開始ということでしたのでだいたい辻褄は合っているのかも。

FCFを一億円とコミットするのと、次世代を開始という背反した事を満足させる言い訳は湿った
口調続きでした。


三菱UFJ証券からの質問で「利益を優先するのか、業界三位を受け入れるのかどっち?」という
質問は孫社長には絶対敗北宣言が出来ないところを突いたクリティカルヒットだったと思います。

東洋経済が東名阪以外のエリアついての質問をしましたが、ここに来ても800MHz、800MHz、
800MHz・・・。まあLTEでどうやっても800MHz近辺の帯域を取りに行く為の布石だということは
バレバレなのでこの返しに繋がる質問は孫社長が喜ぶだけのような気もします。「もっと来い」と
罠を張って待っているのではないかと思ったぐらいです。腹の内は分かりきっているので800MHzと
こと有るたびにうるさいなと思いました。

クレディースイス、ナイス!まさかこんなキレものが証券方面にもいるなんて。
内容は孫社長の持ち株の移動についてとアクセスチャージについてでした。
孫社長は持ち株については無難にこなしましたが、問題はアクセスチャージ。

「800MHzが無いからコストがかかる」だそうですが、800MHzが無いからルーラルには
ソフトバンクは余り展開していないのではないでしょうか。エリアマップを比較しますと
ルーラル(分かりやすく言うと田舎)にはドコモの方がより奥まで2GHz帯を展開し、
そのさらに奥まで800MHz帯が展開しています。どう考えても効率の悪いルーラルに関しても
ドコモのほうが2GHz帯だけでも細かく展開しています。ということはドコモはシェアが有って
ボリューム効果が上がる分、しっかりルーラルもカバーしており決してコスト的にドコモ有利
ではありません。

800MHzが無いからルーラルに展開していないソフトバンクはコスト的に有利です。
ルーラルに展開していないから東名阪以外は弱いと他の質問で孫社長自身が認めました。
ということはその分基地局を立てずに済んでいるということです。展開していないものにコストが
かかるわけはなく、「800MHzが無いから展開していない」わけで、決して「800MHzが無いから
コストが高い」訳ではないはずです。

私の答えは「ルーラルに細かく展開していないソフトバンクは低コストで提供できているはず」です。
「かかるコストを公表する事にいささかの躊躇も無い」のなら四の五の言わずさっさと誰もが納得
できる数字を出せば宜しいのではないでしょうか。

また「NTTは世界一(固定としては)接続料金が高い(だからそれを埋め合わせる為に)ソフト
バンクも下げるわけにはいかない(意訳)」ということですが、ソフトバンクのアクセスチャージは
「純粋にコストから決められているのか」「NTT対抗の為に高止まりさせているのか」はっきり
してください。余りにもいい加減なごまかし回答が多すぎます。

スポニチがS-1バトルについて聞きました。
約10秒間いきなりしどろもどろの口調になり、その後路線を見つけたようで元の口調に戻りました。
この回答は全く意味の無いごまかしだけだったので採り上げる必要は全く無いです。
質問の回答を適当な夢語りで流すのはいつものやり口です。あれだけ流行らず解約祭りの
S-1は一番触れられたくなかった質問だったのではないかと思います。


JPモルガンの質問に対して「数百億円以上の投資は有利子負債がゼロになるまで行わない。」
ということでした。説明会を通じて「これからは収穫の時期に入っていく」と主張どおり、しばらくは
借金を返すこととFCFの確保に全力を費やすと思われます。


時事通信のブロードバンドについての質問に対して、「光を使わない人は”遅れた人”。モバイル
での通信が多くなるので今後ブロードバンドは減っていく。」という返答をしていました。珍しく私と
意見が合い、確かにこの意見には全くその通りだと思いました。だからと言って私は光を使って
いる人が遅れていると思っているわけではないです。ブロードバンドの利用時間がパソコンから
携帯機器へのシフトが有る程度起こると言いたいだけです。その辺りだけは孫社長と意見が
同じであると。表現はともかくこの辺りの読みはさすがだと思いました。

質疑応答は120分中45分を割き、質問が一人二問有ってもできるだけ一問づつ聞く形に変更し
半分ディベートに近い形にしたのはすごいと思いました。相当自信が無いとできません。
都合の悪いことはきっちりごまかしてスルーし、いけそうなことはきっちり答えて「全部をきっちり
答えきった」という印象の植え付けを上手にやったのではないかと思います。孫社長の罠とは
分かっていても上手すぎると思います。この本番に強い体質がソフトバンクを支えているんだなと
再確認できました。
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  1. 2009/04/30(木) 21:23:30|
  2. 携帯
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