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鈴の音情報局blog

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”スマートホンは安い”を受けて

スマートフォンは安いという話 ~ 無線にゃん

スマートホンはドメ携(フィーチャーホン)に比べて端末価格が全体的に安めです。
無線にゃん氏が記事を書いていたので私が思っていたことも乗っかって書いてみます。

私の考えではそもそも「ドメ携が高すぎる」と考えていたのでスマートホンが特に安いとは
思っていないのです。しかも主だったメーカーは半年毎に2~4機種ぐらい出してきますし、
複雑で専用部品を盛り込んだりして多機種少量販売という最悪の条件をキャリアもユーザーも
受け入れていたわけです。

それを半年毎の締め切りがくるハードとソフトの開発は地獄を極めたものであり、私の
元部下が潜入していたとあるメーカーの携帯端末のソフト開発現場では複数の国内開発現場
だけでなく、海外開発拠点からも常時ソースコードが書き換えられており、完全24時間
開発となっていた模様です。(聞いた話から私が想像したものですが)

ソースコードの容量は新聞何冊分?って感じで、おおよそのサイズを聞いた時は私は映画か何かの
動画のファイルサイズかと思いました。もはや人が中身を把握できるサイズを超越しています。


そんな状況から考えて、例えばAndroidでしたら一番簡単な例では汎用部品を集めて
組み上げて、ドライバーさえ書けば端末が出来上がってしまいます。2~3人もいれば
ハード&ソフトの開発が完了してしまうのです。

UIだってオリジナルにしたければウイジェットを書くだけでOK。
後はケースのデザイナーがいれば後は量産は委託してしまえば5人もいれば最低限のスマートホンの
メーカーとして十分成り立ちます。独自性に走らず汎用部品と平凡な性能でいいのなら
ドメ携に比べると自動的に十分に安くなってしまうのです。

ジャパラゴス系のスマートホンでも動画サイズのソースコードの編集が、1人~せいぜい5~6人、
多くても10~15人のチームがいれば作れるのではないかと思えるサイズのソフトウエア規模と
思えますので日本中や世界を股にかけた開発体制を取らなくても済みます。

しかも半年に複数台という脅威のノルマも半年に1機種~1年に1機種程度と現実的な開発状況が
想像できるようになります。

その昔ソフトウエアの開発現場では「士農工商・エタ・非人・犬・プログラマー」と呼ばれて
いまして、組み込み系のソフトウエアの中でも携帯の開発は最底辺と言ってもいいぐらい最悪の
状況でした。

汎用OS系に舵を切り始めた頃から徐々にましになってきたようですが、しかし機能の複雑化と
大容量化は犬・プログラマーを大いに泣かせた模様です。

実際のところ1台の端末を半年で仕上げるのに何人かかっていたのか、恐らく誰もわからないと
思います。少なくとも2桁なんて有りえないし、色んな部門を合わせると3桁でも収まらない
メーカーも多く有るように思います。その人達が半年給料を貰って働いているんだと考えると
人件費だけでものすごい数字になってしまいますね。

これらの話を聞いているとドメ携が安くなんてなるはずは絶対無いと断言できるなとずっと
思っていました。これだけやって売れるパイはいったいどれだけ有るの?って考えると
メーカーが次々に開発をやめていったり統廃合されていくのも分る気がします。

しかしある程度の頃から機能競争も落ち着きだし、高速化・高機能化はハード側の開発へと
シフトしていったように思います。ハード側にその競争が移ると「携帯端末」としての開発費は
ぐっと押さえられます。部品代としては跳ね返ってきますが、携帯ほど大きなプロジェクトには
ならないし、携帯以外にも製品として売れますから開発費は携帯以外からも回収されますしね。

ソフト開発の競い合う部分と言えば、例えばカメラ機能の画像処理部分などが最近では主流に
なってきていると思います。これは携帯端末全体に関わるミドルウエアや機能の開発等とは
切り離された部分の開発となり、チームでブルドーザー的に力技で行う開発というよりは
一人の天才によってより最適な画像処理のアルゴリズムを生み出すという方向に移ってきている
と私は考えています。

デジカメだってそうですよね。
例えばキャノンでしたら搭載するDIGICエンジンで画像処理性能が決まるように、内部で
どんなアルゴリズムで処理されているのかでクオリティが決まる・・・みたいな感じです。


一時期本当に各キャリアから出てくる端末の価格の高沸ぶりを見て、これはどこかで行き詰るな
と考えていましたが、気がつけばスマートホンが台頭し始め、程なくジャパラゴス系スマホが
幅を利かせている状況になりました。

これがまた行き過ぎたジャパラゴス的進化を呼び込めば同じことが起こりそうな気もしますが、
とりあえずOSがAndroidで決まっている間はウイジェットとアプリの作りこみと、
精々ドライバー内での工夫しか出来ません。それ以上内側に手を出すとOSのバージョンアップで
痛い目に遭います。



ただジャパラゴスな端末を生み出していたメーカーには開発に関わっていた多くの技術者が
いますので一番下位組織の兵隊共は恐らくほぼ派遣なので多くは契約切れとともにさよなら。
それ以上はジャパラゴス端末の「開発費」の肥やしとして居残り続けるでしょう。

これから国民が減っていき、もう必要ないのに次々に国土を綺麗に馴らして住宅を作り続け
なければ会社が存続できない住宅メーカーと同じ問題を携帯メーカーは未だに抱えています。
ここらがもう少し整理されればまだまだスマートホンは安くなるのかも知れません。

こういった構造的問題全体を見渡せるリーダーがいないのか、大鉈を振るえるカリスマが
いないのか、門外漢にはこれ以上のことは分りませんが日本人的愚直な真面目さの角が
もう少しこなれてくればもっと世界的に戦えるようになるのかも知れないなとも思います。

この辺りは端末だけでなく、電波の割り当てにしろ他の事にしろ携帯業界全般に言えることが
多数有りますね。
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  1. 2011/03/23(水) 19:45:52|
  2. 携帯
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