意外とAndroid機の記事にレスを頂いていて驚いている。
可能性を考えただけの穴だらけの記事なんだけど、意外と技術的に興味深いことを
書いて頂く事も有ったり、忘れていた気持ちを思い出させてくれる。
Androidはまだやっつけで作られていてARMやMIPSコア以外ではまともにAndroidが
動かないようだ。SHはようやくメーカーが苦労して移植を行った所だという話が一番驚いた。
2.0でようやく依存部を大きく整理して無くす方向に舵を切ったという話だ。
その2.0がまだ安定していない。現状はその段階のようだ。
早い話が1.6迄はAndroidを作るので精一杯、ようやく機能が揃ってきたので2.0では
移植の事まで手が回るようになったというところだろうか。
移植においてやはり困るのはCPUのアーキテクチャー。
リトルエンディアンやビッグエンディアン等、高級言語でもビットシフトなどを使うと
困ることが出て来たりする。アドレッシングモードで影響を受けることもある。
プログラムは必ずしも全てのコードがお行儀良く書かれているとは限らない。
私がT-01Aは一番移植に近い位置にいると書いたのは単純にSnapdragonを使用している
からという理由だけで細かいことは考えずに書いてみた。先日の記事に頂いたコメントの
返事でも書いたが、
この記事にも取り上げられているようにAndroidはSnapdragonをサポートしている。そもそもSnapdragonはARMというスマートホン等ではかなりメジャーなシリーズのコアを
使用しており、その中でも今市場に出ている最新のARMv7アーキテクチャーを使用している。
ARMv7はiPhone3GSやその他今のメジャーどころのARMを使用したチップセットのほとんどで
使われているといっていいだろう。なのでOSの対応のことを私は心配していなかった。
またSnapdragonはグラフィックスコアはAMDでこれも大御所、Linux用の基本ドライバー等も
しっかりしたものが用意されているでしょう。それを流用すれば比較的簡単に実装できる
のではないでしょうか。
まあこの辺り実際私が見たわけではないので「T-01AへのAndoridの移植は比較的容易な
方に入る」というのは単なる想像でしかありませんが。
ただコメントで頂いたのは「WM用に設計されたハードはアーキテクチャーが違うから移植が
困難だろう」という意見が意外と多かったこと。私にはこれは結構ショックでした。
古い人間なのかも知れませんが、昔は何が何でも移植してやるみたいなガッツのある人が
多かったように思います。確かに昔よりも何もかも複雑化してしまっているので単純には
比べられませんが。しかしその分メーカー標準のリファレンスドライバーなんてものが有る訳で。
しかし各種エミュレーターに代表されるようにアーキテクチャーが違うからといって絶対
動かせないなんてことは有りません。むしろやる気になればCPUのコードまで含めて
まるまるエミュレーションで動かせてしまうわけです。ましてやCPUのコードに互換性の
ある端末だったらより移植はしやすいのではないでしょうか。
種類の違う端末で、例えば割り込みのトリガーが不足している例を挙げてみます。
どうしても1/60秒の割り込みが欲しくてハード側は1/1000秒のトリガーしか発生できない
場合があったとします。
今の高級なOSにはプログラマブルなタイマーが付いてる事はもう当たり前のようなもの
ですが、ハードを直に操るとそんなに都合のいいものなんてほとんどの場合有りません。
昔のプログラマは1/1000秒トリガーなんて高級なハードがあればそれだけで何でも出来ました。
(そんなにいいものは大抵の場合無いので色んな代替案を駆使していたのが現実です)
例えば1/60割り込みは16.666・・・ms毎に割り込みがくることを期待するわけですが、
1/1000秒の割り込みを16回数えれば近似値が得られます。しかし16ms×60回で
960ms、秒にすると0.04秒ずつずれてきます。では17ms×60回では?
1020秒でこれも0.02秒ずつ逆にずれてしまいます。
では60回のうち40回は17msで、20回は16msで割り込むように割り込みドライバー側で
1/1000msでの割り込みの回数の数えて割り込みドライバーを利用するアプリへの
供給を調整します。
17ms×40回、16ms×20回は比率にすると17ms×2回、16ms×1回になおせます。
3回中2回を17ms、1回を16msにドライブするようにすれば丁度1000ms=1秒で正確に
60回の割り込みが作れます。昔の人はこうやって無いものは自分で作るという
各種の力技を駆使していました。というか、今でも別ハードに移植というものはそういう
ものだと考えています。
こんな調子でドライバ側でどんどんハードの違いを吸収していけばOS本体をほぼ
いじらなくても動かすことは出来ると思うのですけれども・・・それでもダメでしょうか?
というかアーキテクチャーが違ったら何も動かすことが出来ないなんて、それなら
何の為のドライバーなの?って思ってしまいます。ドライバーで吸収できないものは
エミュレーションしてでもやってしまえ、逆にそういうガッツが欲しいですね。
現実のAndroid 1.6はそういう状況ではなさそうだけど、ARMv7用ならコード自体は
問題ないわけだしある程度いけるんじゃない?とも思うわけだけどどうでしょう?
グラフィックコアのハードウエアアクセラレーションをどこまで最適化して使えるかが
快適性のキーになるでしょうがアクセラレーション無しでとりあえず動かすだけなら
そんなにかからないと思います。
それでもやっぱり考え方が短絡的で浅はかでしょうか?
でもとりあえずやろうと思わなければ何も起きないわけですよね。
私は東芝社内では誰か一応試してみているような気はしています。
というか、まだ試していないのなら是非試してみておいて欲しいです。
決して払えないコストではないと思います。
私が東芝社内でそれなりの立場にいるのなら間違いなくお遊び移植の指示を出しているはずです。
- 2009/11/22(日) 01:01:02|
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【GSMA Mobile Asia Congress 2009】
孫正義氏が語る“第2のIT革命”
http://k-tai.impress.co.jp/docs/event/gsmaasia09/20091120_330131.htmlいつもの方が面白い記事を紹介してくれました。
香港で開かれているGSMAで孫社長の吼える事吼える事。
ここでも孫社長は先日の新製品発表会と同じ要旨の事を述べています。
LTEはダメ、WiFiこそがこれからの本命・・・と言いたげな口と鼻の例のたとえ話。
笑いは取れても世界のキャリアのお偉方は騙せない。
「お前の所はLTEを整備する力が無いのだろう」と腹の底を読み取られたに違いない。
笑いの前半は孫社長のユーモアに対して、途中からはソフトバンクに対する嘲笑と
考えてもいいかも。
金と力の無い小規模なキャリアには魅力的に映ったかもしれません。
しかし通信キャリアの本分である通信設備の放棄をして非ワイヤレス業者に近い所まで
設備規模を落とすことを自慢げに話し、それを正当化する姿は哀れとしか言いようがありません。
ドコモはきっちりLTEをプレゼンテーションして正統派を貫いている。
将来のキャリア自身の資産になるインフラを作るLTEは全てのキャリアが注目している。
キャリアの本分と分かっているインフラへの投資が大事だと分かっている大手はどちらを
評価するだろうか。
LTEでエリアは作れるがWiFiではポイントしか作れない。
WiFiはあくまでインフラの補完的技術、しかも足回りの回線は他社任せ。
トラフィックは逃がせるが、パケット代にはなりえない。
WiFiはキャリアの将来を作る技術ではない。
WiFiに逃げる白犬の背中に世界はどんな笑いを投げかけるでしょうか。
ちなみにドコモ側の立場からはこんな記事があった。(こちらはコメント欄で紹介していただきました)
「NTTドコモがLTEに向けた取り組みを解説」差は歴然としている。
- 2009/11/20(金) 22:04:28|
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次世代iPhoneはRFID対応が可能になる (2009.11.6 Fri)
http://faq.nfc-world.com/EokpControl?&event=IE0004&wid=14769&target=faqNFCのページにiPhoneのRFID対応化の記事が乗っていました。
世界には実質2つのRFIDが普及しています。
日本を中心としたFelicaとそれ以外の多くの国で使われているMifareです。
このMifareはISO14443 TypeAそのものであり、実質の世界標準です。
その辺り、PHS-MOBILE.COMの方で取り上げられています。さて、時期iPhoneの選んだRFIDの規格が気になる所ですが、Felicaは絶対にありえません。
世界的シェアを見ても僅かだから当然です。
となるとMifare(TypeA)となるかと言うとそう単純でも有りません。
MifareとFelicaの両方への後方互換を持ったNFCが有るからです。
なのでNFCかMifareのどちらが選ばれるかのどちらかでしょう。
iPhoneが日本が大事ならNFCを、日本はどっちでも良いならMifareを選んで僅かでもコストダウン
を図るということになるでしょう。NFCなら日本のiPhoneユーザーと孫社長は万々歳と。
それにしても日本のキャリアのNFCに対する取り組みの鈍いことには業を煮やしています。
私は過去に
記事1・
記事2・
記事3のようにしつこくNFCに期待して記事に取り上げている。
記事1を書いた頃には今年の夏か冬端末頃には対応されるかも知れないと期待をしていたのだが
残念ながらそれ以降何の音沙汰もないままだ。
その頃はドコモが世界携帯と宣伝していたものだからてっきりNFC化してヨーロッパでの利便性を
宣伝で訴えるものだと信じて疑わずあえて当時の記事では触れなかったのだが・・・。
とりあえずiPhoneがNFCを採用すればドコモも動かざるを得ないだろう。
というかこういうことは負け組み規格を採用してしまって不利になっている日本側から先に
手を打っていくものだと思うのだが。iPhoneの採用には期待はするがどうもその辺り
しっくり来ないものを感じています。
- 2009/11/19(木) 20:15:46|
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昨日の記事に対して沢山のいいコメントを頂きました。
記事自体は私が常々感じていた些細な疑問を書いたものです。
頂いたコメントに「WM用の専用設計部分があるのでは?」というのが有りました。
OSに一番依存しそうなのは電源(省電力)管理部分。
ここが足を引っ張っている可能性は十分有ります。
一番意見として多かったのが異口同音に「AndroidというOSがまだ安定していない」ということと、
「チップ等のドライバーの完成度が低い」ということ。
要は開発が始まったばかりのOSということなのだけど、それ以上にAndroidのソフトウエア技術者が
少ないということを端的に表しているのではないかと思う。
私はてっきりLinuxベースで作っているのでLinux用のドライバがそのまま使えるものだと思っていた。
だからAndroidの移植は容易であり、下手をすればドメ携でも動かす強烈な人が続出するものだと
信じていた。しかし現実はAndroidの技術者が全く足りていないということを色んな形で表すことに
なっているのではないかと思う。
全くの一から作り上げたOSというわけではなく、マルチタスクOSの基本的な部分は多くのLinux
ユーザーとプログラマーに鍛え上げられたものだし根本的に信頼性がないものではないと思う。
それでもなお不安定というのなら思っている以上に技術者が不足しているのではないだろうか。
- 2009/11/18(水) 23:03:03|
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Android端末が次々と開発されて増えています。
しかし発表ばっかりで実物はなかなか出てこない。
どうしてこんなに開発に時間がかかっているのか。
部外者だから内々の苦労は分からないが、OSの大半は完成したものが利用できるのだから
ドメ携に比べたら非常に短時間で開発できるはずだったのではないか?
汎用的なハードとドライバーとアプリ層を製品レベルに纏め上げれば完成だと思うのだが。
少なくとも東芝は一番最短距離にいると思っていた。
T-01Aのハードをそのまま使ってAndroidを移植するだけでAndroid端末を作れると思うのだが。
色やケースの一部のデザインを変えるだけで十分T-01Aと別製品として売り出すこともできる。
他にWillcomの端末やAUではbiblio、それにW-CDMAを積めば十分にAndrid端末として
極端な話ドメ携にAndriodを移植することも成立するんですと。
ドメ携はともかくとして、タッチパネル携帯を既に持っているところはかなり短期間で開発できる
のではないかと思うのがどうだろう。WM等のスマートホンを出している所は入力装置を
差し替えるだけで短期間で出せそうなものもありました。
全部が全部とはもちろんいきませんが、今から他社より有利にことが進められるハードを
持っているところが有るはずなんですけど。ケースのデザインを少し変えるだけで
十分使えると思うのですけどね。何故それをやる所がいないのか不思議でならないのです。
- 2009/11/18(水) 01:33:11|
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